きっと両親は、GPS埋め込みたかったでしょう。

通常危険だという場所ものほのんと、大丈夫でしょう! と、とりあえず行ってみる。
予防接種もせず、薬も持たず。。。
『旅行保険、払ったるからちゃんと入っといてや!』
『うん、ありがとう。』
『でも、死亡保険はいらん で!
入院費、ヘリコプターで救助の保険は下りる のにしてや。』
死んだら死んだ、金貰っても仕方がない。と思っていたかどうか定かではないが、
私は自分が今、親になってそう思っている。
ただ、新聞でよく見るような 救出作業には、膨大な請求書 が付いてくるらしい。
(実際、アメリカの知り合いで、家を売ってしまう羽目になった親を知っている。)
うちの親も、こんな私だから?!旅行中はかなりの心配をしてくれて事に、違いない。

実はこの中南米の旅、過去に3回取り消し されている。
そこで親へのたてまえは、仕事上でも優良、個人の趣味の写真、とある旅行誌に記者投書、etc...
今であるから書けるが、ここに行きたい!という理由の他に、親には言ってない理由があった。
この危険地帯の旅行が無事終れば、彼に 『 はっきりして!』 と言おう。
長い話を全て省略、
先日の 『ジャングルで電話の無い所にいた。』と実家に
電話をかけ切ったところからの話です。
この旅行をかなり心配していた両親は、 毎週必ず電話する事 で許してくれた。
なのに、やはり約束していても連絡不可能な時もある事実の南米。
親に電話の後、彼にも。
実はこの時、私の女心はかなり揺らいでいた。
なぜなら、


本命は全米、世界中を飛び回る忙しい人...2週間半後、LAが一番短距離。
急遽、予定は全て変っていた。
そんな女心事情を、知る余地もない実家、
そして私は、私を追うように北上するハリケーンの存在 を
知る余地もなかった。

シャワーもない


各部屋に



『 発掘作業?! 君にはいつも驚かされるよ。』
現地(LA)調達したどんなに気に入ったドレスを着ても、彼の前では自信がなくなる自分を再確認。
ソワソワ、揺れ荒れる女心。

気がつくと実家(喫茶店)に最後に電話してから、3週間経過。

『今、シアトルの飛行場...』
『うgっぎゃあ~!! あんた生きてたんか!!』

『ごめん、これから成田に・・・』 ( ? また大げさな!)

『 あの子、死んでなかったって~っ!! 』

(大騒ぎの声が響き渡る。)
『マスター良かったなぁ~!』 (

???
『 姉ちゃん?! こっちは 大変な事になってた んやからなっ!!』

『 ハリケーンミッチで、死者、行方不明、
何千人でてると思ってるねん!!? 』

『 捜索願い とか、葬式 遺体なしでしなあかんと思っていたんやからな。』
その後、実家に来るお客から、
この数週間で両親の店はまるで葬式、コーヒーも飲んだ気がしなかったと口々に、
どれだけ心配させたかを、ドアが開く度に『謝りなさい』と説教されたのでした。
改めて...お父上様、お母上様、心からお詫びいたします。
そして、その事をきっかけに、
結婚し 落ち着いた生活をして、親に心配させるのは止めよう。と誓ったのでした。
でもこんな事態になった中、非常識。


女心は、ますます揺れたのでした。
おまけ。


実際は、結婚後も旅行中に警察にお世話になっており、安心させることはなかったり。。。


子供+リュック一個で連れまわし、ゴミの川を渡ったり。


喜ぶ顔を見たくて、おもちゃを持って歩くバカンスな日々。
