
まずはご挨拶。
こちらもやっと春らしい時間ががちらほらと一日のうちにあり、なんだか気持ちが上向きです。
(シアトルの春って一日中晴れって日が少ないんです。)
この3羽のウサギの置物、おやつを買いに入ったスーパーでこうちゃんとパイニーが一目惚れし、
おやつを我慢して買った物なんです。
『ママ~ぁ、
僕たちみたい でしょ。』

『 いつでも見れるように、台所の窓に置いてね。』

特定の置き場が考え付かない限り買わない主義の私をしっかり把握してるキッズでした。
数年前からカントリーガールズは、ほとんど独習でピアノを楽しんでいましたが
どうしても私が教えるくらいではそれ以上のレベルにはならず。。。母親として負い目を感じておりました。
前にも書きましたが、ピアノの先生が怖くて辞めてしまった私とは違い私の従姉妹は2人して
国内外で活躍するプロの音楽家。
やっぱりいい先生に付いて楽しんで欲しいなあ、
音楽があると辛い時も元気にもなれそう。(自分も他人もね。)そう思っていました。
そしてやっと去年10月、先生とめぐり合い、見る見るうちにレベルが上がりました。
おうちでは必ず毎日1時間ほど練習するルーちゃん、
決して完璧ではないんですが。。。彼女たちが好んで弾いている曲は私たちを和ませます。
「 ねえ、音楽で人を元気にできたらいいね。」(私)
『 うん。』


そんなたわいない会話から。。。
先週末のこと、ルーちゃんとパイニーは、シニア
(老人)ホームの広間で
突撃
プチ ピアノリサイタル を開きました。

買い物で街に出た帰り、思ったより時間が余ってしまいました。
そのまま帰るのももったいないので何かしようとなり、
『 そう言えばこの辺にSさんがいるシニアホームがあると思うんだ。』
Sさんは、10年前教会で知り合った方の奥さんでした。
その頃はシニアホームで介護師として働いていましたが、去年からその逆の立場に。
引越しをされたので会えるのは半年に1度ほどでしたがご夫婦とは連絡はいつも取り合っていました。
Sさんと再会を果たすことができましたが、
残念なことに私たちのことをしっかりは覚えておられませんでした。
でも、たまたま私のカメラの中には古い写真をデジタル化したものが入っており
それを見て彼女は懐かしそうにその写真を撮った場所の話をされました。
(でもやっぱり暫くすると???でした。)
私たち夫婦が話をしている間、ホームの受付の方に許可を取ったガールズは
ピアノを弾き始めました。

最初は5人ほどしか広間にいませんでしたが、しばらくするとピアノが聞こえてきたからと
20人以上が部屋から出てきてくださいました。
私ならこの状態に上がってしまい、上手く弾けなくなると思うのですが
ガールズは驚くほどにデュオを楽しんでおりました。
まだまだ習い始めたばかりなので月光、エリーゼ、クリスマスキャノン、ミヌエット、乙女の、
主よ人の望みの喜びよ、アメィジンググレイス などなどその他数曲を繰り返し1時間半ほどしただけでしたが、
途中からディナータイムに差し掛かり、さらに人が増えました。
(プライバシーもあると思ったので写真は撮りませんでした。)終えた頃には
『今夜はすばらしいレストランで食べた気がしたよ。』 と言ってくれるご老人や
『主人と行ったデートを思い出したわ。』 と言うご婦人まで。
ガールズにとって自分の
練習の努力が人の役に立つこと を身近に感じれたのではないでしょうか。
(大げさ? いいの、いいの! 親ばかでもね。)
その後、こうちゃんとパイニーは、ディナールームでご老人の方たちと一緒にお食事。



曾孫が遊びに来てくれたかのようでうれしいとお話をしてくれました。
ルーちゃんはカフェテリアでハンサムなティムさんと意気投合!
(写真も2ショット撮ってくれ!と ルーちゃんファンに。)

『いや~ぁ、君はいくつなんだい? 美人だねぇ。 こんな素敵な絵は久々に見たよ。』
『うんうん、僕の初恋の人にそっくりだよぉ、この絵の人は。 貰ってもいいかな?!』
『ルーちゃん又、来てくれよ。』
そう言いながら、その紙を胸に当て部屋へ帰って行きました。
名前しか知らない今日出会ったご老人たち、ひと時でも一緒に素敵な時間が過ごせた事に
感謝なカントリー家でした。
楽しかったよ。買い物の度、寄ろうかな。
追伸、思い出したので。。。
帰ってきてからルーちゃんは Youtube で数曲を何度も繰り返し聴いていました。
それらの曲は先日リクエストされたのに知らなかった曲なので今度行くまでに練習したいと
意欲満々。 これからが楽しみです。